治験、新薬、疾患
■ 更新情報
 ・再発または難治性の多発性骨髄腫の方を対象とした治験のご案内を追加しました。[2024/02/09]
 ・骨髄線維症の方へを更新しました。[2024/02/01]
 ・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の方へを更新しました。[2024/02/01]
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多発性骨髄腫の方へ
再発または難治性の多発性骨髄腫の方を対象とした治験のご案内

 この治験は、再発または難治性の多発性骨髄腫の方を対象とした新しいお薬の治験です。多発性骨髄腫に対する治療歴をお持ちで、再発傾向のためにこれまでと別の治療を開始する必要がある方を対象に、新しいお薬(治験薬)の効果および安全性を確認するために実施されます。

 治験への参加にはメリット、デメリットがありますので主治医の先生やご家族とご相談の上でご検討ください。

この治験の目的

 この治験では、再発または難治性の多発性骨髄腫の方を対象に、治験薬を含む3種類の薬の併用療法の有効性を、国内でも承認されている既存の治療法(ダラツムマブ、ボルテゾミブ、デキサメタゾンの併用療法)と比較して評価します。この治験における治療の内容は、参加条件を満たすことが確認された後にランダムに割付されるため、どちらの治療法の対象になるかを選ぶことはできません。

この治験にご参加いただける可能性のある方

☑ 18歳以上の方
☑ 多発性骨髄腫の診断がされており、M蛋白や血清遊離軽鎖(FLC)の量が一定の基準を満たす方
☑ 1〜2ラインの骨髄腫に対する治療歴をお持ちの方
☑ 1レジメン以上の骨髄腫に対する治療で奏効が確認されている方
☑ 前回の骨髄腫に対する治療の実施中又は実施後に進行が指摘されている方
※この他にも参加条件があり、医師の診察や検査によって参加可能か判断されます。

治験薬について

 治験薬は国内でも海外でも未だ承認されていない開発中の薬剤に該当します。

費用について

 この治験に参加され、治験薬を使用されている間は、治療のために必要な薬の一部やすべての検査費用はこの治験の依頼者より支払われます。また、治験に参加される方の交通費等の負担を軽減するために一定額の「負担軽減費」の支払いがあります。

 一方で、治験実施医療機関への紹介状の作成費用はご自身のご負担となります。また、治験への参加後も、治験に関係しない費用(診察料や他の病気に対する医療費など)についてはご自身のご負担となります。

この治験に興味のある患者様・ご家族の方へ

主治医向けの案内資料を用意しています。
治験の参加については、あなたの主治医の先生に「主治医向け案内資料 」を確認いただき、ご相談ください。主治医向け案内資料は、ウェブサイト上のPDFファイルより上記のリンクをクリックすることで閲覧可能です。
この治験に参加できる可能性があると主治医の先生が判断されたときは、主治医向け案内資料にある通院可能な治験実施医療機関の連絡先に、主治医の先生から連絡していただきます。

※各治験実施医療機関への問い合わせは、必ず主治医を通じてお願いいたします。

治験依頼者:ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社

[2024/02/09]
骨髄線維症の方へ
治験の参加者を募集しています
骨髄線維症の方対象 PIMキナーゼ阻害薬を用いた治験のご案内
https://oncolo.jp/ct/ad0097

JAK2阻害剤投与中の骨髄線維症の方へ 新たな治験薬のご案内
https://oncolo.jp/ct/ad0107
[2024/02/01]
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の方へ
治験の参加者を募集しています
1回以上の全身療法後 再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の方へ
新たな治験のご案内 https://oncolo.jp/ct/ad0115

2回以上の全身療法後 再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の方へ
新規 抗CD19抗体薬物複合体の治験 https://oncolo.jp/ct/ad0116
[2024/02/01]
骨髄異形成症候群(MDS)の方へ
低リスクの骨髄異形成症候群の患者さん向け治験案内をお知らせします。

この治験の目的

この治験では、血小板輸血が必要な低リスクの骨髄異形成症候群の患者さんにおいて、治験薬『トロンボポエチン受容体作動薬』の服用により、
☑ 血小板輸血が不要になるか
☑ 血小板輸血の頻度が減るか
☑ 安全であるか
などについて調べます。

ご参加いただける可能性がある患者様

⇒ 治験への参加に対して自由意思により文書で同意していただける方
⇒ 20歳以上の方
⇒ 低リスクの骨髄異形成症候群(MDS)と診断されている方
⇒ 定期的に血小板輸血を実施している方
※その他にも参加条件があり、医師の診察や検査によって参加可能か判断されます。

使用する治験薬について

治験薬のトロンボポエチン受容体作動薬は、骨髄の中の巨核球や前駆細胞という、血小板や赤血球、好中球を作る元になる細胞にあるトロンボポエチン受容体に作用して血小板を増やす作用のほか、再生不良性貧血では赤血球や好中球を増やす作用がみられている薬です。

日本では、慢性特発性血小板減少性紫斑病について2010年に、また再生不良性貧血について2017年に、成人の患者さんの治療薬として国(厚生労働省)から承認され、使用されている薬です。

この治験に興味のある患者様・ご家族の方へ

主治医向けの案内資料を用意しています。
あなたの主治医の先生に「主治医向け案内資料」を見ていただき、治験の参加についてご相談ください。この治験に参加できる可能性があると主治医の先生が判断されたときは、主治医向け案内にある通院可能な治験実施医療機関の連絡先に、主治医の先生から連絡していただきます。

主治医向け案内資料

※各病院への問い合わせは、必ず主治医を通じてお願いいたします。

[2022/07/05]
急性骨髄性白血病の方へ
3月23日付けで、AML治療薬としてベネトクラクスが適応承認となりました。プレスリリースをお届けします。
[2021/03/24]
骨髄増殖性腫瘍の方へ
「18歳以上の骨髄線維症の治験」の参加者募集です
[2021/01/21]
リンパ腫の方へ
1歳から21歳対象 未分化大細胞型リンパ腫の治験
本治験の募集は3月31日をもって終了しました。 [2021/04/01]
[2020/11/12]
全般のお知らせ
武田薬品工業株式会社の「臨床試験情報」のページがリニューアルされました

https://www.takeda.com/ja-jp/who-we-are/research/clinical-trial-disclaimer/
現在臨床試験が行われている薬について、情報が掲載されています。

[2019/09/05]
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の方へ
特発性血小板減少性紫斑病についての、啓発広告を転載します
[2015/12/24]
慢性骨髄性白血病(CML)の方へ
グリベック服用の費用負担軽減のために<3カ月処方は可能です>
NPO法人血液情報広場・つばさ   
CML患者・家族連絡会「いずみの会」
はじめに

 2001年より一般薬となったグリベックは、慢性骨髄性白血病(CML)の患者さんにとってこの上ない福音と言える薬です。

 それまでのCML治療は、まずインターフェロンを試して寛解維持ができないのであれば急性転化する前に造血幹細胞移植を行なう、という選択肢しかありませんでした。

 しかしグリベック使用が可能となった現在、CML罹患者の9割を優に超える人々が寛解に導かれ、長期にわたって日常生活を維持し続けています。すなわち、慢性骨髄性白血病という病気を持っているにもかかわらず、仕事や学業や地域生活を継続できているのです。

 ところで、このグリベックの薬効が永続することはCML患者にとって基本的な願いであり感謝ですが、しかしそれはまた医療費がいつまでも続くことになるという経済的負担の継続でもあります。

 NPO法人つばさでは、07年9月発行のNewsletterひろば紙上(→PDFファイル)で「グリベック患者さんの経済的負担の軽減を」訴えてきました。またNPO法人つばさとCML患者会「いずみの会」では、「いずみの会」結成を記念してこれまで東京(08年2月)と名古屋(08年5月)で2回の交流・学習会を行いました。CML患者とその家族が累計130名集合したこの2回の集まりでも1つの重要な話題となったのが「グリベックを使用し続けることの経済的負担」についてでした。

署名活動とお礼

 そこで、2回目の交流・学習会々場では「病院にこまめに通って検査しなくてもよい状態の患者さんには、グリベックを少し長期に処方して、高額療養費還付制度を利用することにしたらどうでしょう?ただし現状ではがん治療薬の長期処方は禁止されているので、特別に長期処方を認可してもらえるように、多方面に訴える動きを作りましょう」という結論に至りました。

 こうしてその名古屋会場から署名活動が始まりました。それから10月現在まで約5カ月の間に、約2,000名に至る署名が寄せられました。→<署名の趣旨・署名用紙冒頭文>はこちら

 ご協力いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

検討とまとめ

 寄せられた署名に励まされ、NPO法人つばさとCML患者会「いずみの会」では厚生労働省に対して効果的な訴えをすべく、問題点の整理を行ってきました。

 その結果、グリベックをめぐっての経済負担軽減について、現在われわれ患者・家族・その支援者が行ない得るのは次のことであると結論づけました。

1、 調査の結果、グリベックの処方期間についての公的規制はなく、それぞれの医療機関によって運用が判断されている。
2、 そこで、患者から担当医に「3カ月の処方にしてほしい」旨の依頼をし、高額療養費還付制度を活用する。

 グリベックに続き、これからも素晴らしい薬が登場するはずです。がん治療薬によってますます多くの恩恵がもたらされることに期待し、NPO法人つばさとCML患者会いずみの会は、今後もよりよい医療と創薬に協力したいと思います。

[2010/09/27]

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