治験、新薬、疾患
骨髄異形成症候群(MDS)の方へ
骨髄異形成症候群(MDS)または急性骨髄性白血病(AML)の方を対象とした治験が開始されました ※被験者募集期間終了 [2023/09/01]

参加の可能性がある患者様

◆治験への参加に対して自由意思により文書で同意していただける方
◆20歳以上の方
◆以下の@またはAのいずれかに該当する方
 @ 微小残存病変(MRD)陽性の完全寛解または部分寛解の急性骨髄性白血病
 A 高リスク骨髄異形成症候群
◆歩行可能で、身の回りのことはすべて自分で行うことのできる方

※急性前骨髄球性白血病(APL)、BCR-ABL 陽性白血病(慢性骨髄性白血病・急性転化)の方は参加できません。
※その他にも参加条件があり、医師の診察や検査によって参加可能か判断されます。

今回の治験は、aAVC-WT1(WT1発現人工アジュバントベクター細胞)という治験製品の有効性や安全性を調べるために行います。

使用する治験製品について

この治験は、「がんワクチン療法」に当たります。
がんワクチン療法は、治験製品(aAVC-WT1)を投与し、患者さんが持つがんに対する免疫機能を増強することで、がんの進行を抑えることを目的とした治療法です。

aAVC-WT1 は、ヒト由来細胞(HEK293 細胞)にWT1 抗原(急性骨髄性白血病のがん細胞の多くがもつがん抗原)とNKT 細胞を活性化させる糖脂質(α-ガラクトシルセラミド)を発現させたものです。このaAVC-WT1 を用いた免疫療法は、獲得免疫(キラーT 細胞)と自然免疫(NK 細胞、NKT 細胞)の両方の免疫を活性化させることで、がん細胞を攻撃・破壊し、がんの進行を抑えることが期待される治験製品です。また、治験製品が体内に残ったり、体内で増えたりしないように処理(放射線照射)を行ってから投与します。

本治験に興味のある患者様・ご家族の方へ

主治医向けの案内資料を用意しています。
あなたの主治医に「主治医向け案内資料」を見ていただき、治験の参加について相談してください。治験に参加できる可能性があると主治医が判断したときは、主治医向け案内にある通院可能な実施医療機関の連絡先に、主治医から連絡していただきます。
※各病院への問い合わせは、必ず主治医を通じてお願いいたします。

被験者募集期間終了 [2023/09/01]
改定 [2022/03/31]
[2021/12/16]
MDS、CMML、AMLの方を対象とした治験が開始されました
本治験への患者さんの登録は終了しました。 [2019/09/18]
・本記事の内容を更新しました。 [2019/06/04]

初発の骨髄異形成症候群(MDS)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)または急性骨髄性白血病(AML)の方を対象とした治験が開始されました。詳しくは以下のサイトをご覧ください。

参加の可能性がある患者さん

◆血液がんと診断されている18歳以上の方
◆血液がんに対して今までに治療をされていない方
◆造血幹細胞移植が実施できない方
※その他にも参加条件があり、医師の診察や検査によって参加可能か判断されます。

今回の治験は、治験薬+アザシチジンの併用群と、アザシチジン単独投与群で比較し、有効性や安全性を調べるために行います。

使用する治験薬について
今回使用する治験薬は、蛋白質の代謝回転(分解・処理すること)の調節を担っているNEDD8活性化酵素(NAE)に対する強力かつ選択的な阻害剤です。NEDD8活性化酵素(NAE)を阻害することで、細胞内の不要物が処理できなくなり、結果的に、蛋白質の代謝回転のより速いがん細胞の増殖を抑え、がん細胞の自然死を誘導することが期待されています。

【JAPIC(一般財団法人日本医薬情報センター)】
http://www.clinicaltrials.jp/user/cteSearch.jsp
上記のリンクにアクセスして、JapicCTI-No.に「183848」を入力して検索してください。

また、つばさでも患者さんとご家族のお問い合わせを受け付けます。
TEL:090-9133-3106(月・火・木・金曜日 13時〜17時)

臨床試験/治験とは?
https://oncolo.jp/dictionary/clinicalresarch

[2018/07/30]
骨髄異形成症候群(MDS)連絡会が発足しました

■MDS(骨髄異形成症候群)連絡会
http://www.geocities.jp/mdsrenraku/

連絡会は、このMDSを「治療薬がある」と言える病気に、そしてもちろん「治療をすれば治る」病気に、と視線を高く上げての出発です。

幹事の半数以上が当事者です。ご存じのようにMDSの主たる症状に貧血があります。ですから、支え合って激励し合ってのゆっくりの歩みかもしれません。でもMDSに適用される薬は、1剤が既に治験終了、1剤が治験中、という状況です。これらの上市を早め、一方で「経過観察しかない」というMDSへの医療状況を、学会や研究グループとの連携で「何らかの治療法開発」へと進めて行く原動力になろうとしています。

つばさはMDS連絡会の支えにも原動力への牽引者にもなろうとしています。

是非とも多くの方々のご協力をお願い致します。

[2009/05/28]